ディーラー屋さん巡りツアー:上級?

ごとけにディーラーさんに連れて行ってもらった次の日からは書籍巡りを開始した。昔、女性誌の別冊で「女の子に似合う車大全集!」みたいなのがあったので、そういう本を手に入れたかったのだ。しかし書店の車雑誌コーナーは走り屋さん風のおにーさんやサラリーマンの皆さん達ばかりで、とてもとても怖くて近づけず、初めは背表紙を見ることさえ出来なかった。PC雑誌だったら何て事無く立ち読みできるのに!書店を3店程はしごして、ようやくヒトの居ない車雑誌コーナーを見つけて、後から来るおにーさん達から異常に離れながら雑誌を選んだ。しかしこんなに苦労して雑誌の表紙を見ることが出来たのに、今度は私の欲しいような本が無い。RV!だの軽自動車のドレスアップ!だの伝説のスポーツカー!だの中古車情報!だの、どう見ても”くるマニア”ご用達のものばかり。そうじゃなくて本当の初心者向けって無いのかあ??と、さらに回りに怯えつつ毎日書店を巡ること1週間。ようやく「月刊自家用車」というのが丁度「はじめての車購入マニュアル」みたいな特集を組んでいたので購入することに。この本、後々とても役立つことになる(おすすめ)。

さての土曜日。今日は自分で回らなくちゃ、と覚悟を決めてクレスタに乗りこんだ。と、ところが、またまたバッテリー切れでエンジンがかからない!しかも先週バッテリー充電を済ませたばかりだったのに!!クレスタを一緒にディーラーさんに見てもらったほうが良いと思ってチャージしたのに…しかも今から充電したら、今日明日はディーラーさん巡りが出来ない。しょうがないのでバス停までとぼとぼ歩きつつ、何だかわびしくなってしまって”ごとけ”に歩きながらTel。こうこうこうなのよー、とぼやいたら「じゃあ、今から行ってあげるよ!家の前で待ってて」と何とまたまたディーラー屋さん巡りに付き合ってくれることになった。しかも今から!ほどなくしてごとけのCIVICが到着、くされ縁な友情に感謝しつつ、Internetで目星をつけたトヨタネッツ店(ヴィッツ)、ホンダプリモB店(ロゴ、家に近いらしいホンダ店だった)に行ってもらうことにした。

最初にトヨタメッツ店。この頃丁度ヴィッツが新発売になって、雑誌でもその評判がすごく良かった。大きさは丁度良いけど先進的と言われるフォルムが嫌かも、でも新しい方が機械的には良いのでは?と思い、1回くらい見てみようかと思ったのだ。ここでは外に既に試乗車が飾られていたので、お店に入る前に早速外見チェック。やっぱりヘンな形だが大きさ的には丁度良い。しかしトランクが妙に小さくないか?ここで対応してくれた若いセールス氏はカタログ説明の後に試乗車運転をさせてくれた。とりあえず運転席に座って見ると、メーターが中央に配置してあって不思議だったり、シートがとても座りやすかったり(これが後々、選択に悩む原因となる)と色々確認したところでふと見ると、この車はAT(オートマ)だった。困った。ATなど免許取得時の1時間しか乗ったことが無い。おまけに、この日運転するのはほぼ1年ぶりなのだ。ごとけも身の危険を察知したのか、この時ばかりは一緒に乗ってくれないし、セールス氏までなぜか乗らない(敷地内だから、ということなのだろうが)。恐る恐るDドライブに合わせてブレーキから足を離しただけで前に進み出した!!この間たぶん10cmほど…もう恐ろしくなって、今度はバックで10cmほど戻し「…もういいです…」と車を降りた。セールス氏はポカンとしてたし、ごとけはあーあ、という顔をしてた。実はペーパードライバーの親を自立させるため、ATの導入も致し方ないか、と思っていたのだが、これでAT導入は止めることにした。絶対MTにする!ブレーキ壊れたら止まらないような、こんな恐ろしげなもの絶対買わんぞ!と、その後の交渉ではMTで見積もりをお願いする。希望グレードだと何と192万!デュエットより高い、絶対買えない!と「ロゴは1300ccで135万になったから、排気量が多くて安い方が良いかなあと思うんですけれど、何が違うんですか?」と切り出すと、「いや排気量が多いから良いとは限らないのですよ、かくかくしかじか…(この説明はデタラメだったよ、と後でごとけチェックが入った)ではこのグレードでカセットサービスして、さらにこの値段引いて、これでどうですか?」で186万位になった。それでも高い(この当時としては6万引きはかなりの収穫だったらしい)。とりあえず保留ということで、ボックスティッシュをおみやげにもらっておいとました。

次はホンダプリモB店。ここではもちろん、前回実物が見られなかった”ロゴ”目当てである。こちらは主任さん風のセールス氏で、ここには実物が無いということで、信号4つほど離れたホンダベルノC店まで移動。ショールームにも外にもあったので思う存分見させてもらった。展示品はいづれもベーシックモデルで、装備等はまあまあだがシートがなぜかビニール張りだ。おまけに、ここには納入車や車検待ちの車などが置いてあるため、ロゴのカラーほぼ全色を見させてくれた。グリーンなども意外に良かったが、やっぱりシルバーが一番!と決意を新たにする。一緒に「あこがれのアコード」を見つけて思わず「いつかはアコード買いたいんですよねー」と言って、担当セールス氏を一瞬黙らせてしまった。どうやらアコードはベルノ店にしかなく、私が最初に訪れたのはプリモ店なのでアコードは扱っていないらしい(ちなみにロゴはホンダ全店で取り扱ってます)。そしてここでも、試乗をさせてもらった。最初は外に展示してあったカマキリ色のベーシックモデルにごとけとセールス氏も乗りこんだ。この車もATだったが先ほどよりは怖くなく、無事スタートしてお店の外へ。しかし試乗前にごとけから「この車はナンバープレートが付いていないから、敷地から外には出られない試乗車だよ」と教えられたのに、セールス氏は店を出て「左行ってみましょうかー」なんて私を誘導する。良いのかな?と思いつつ信号2つ位を超えた所でようやくセールス氏も気がつき、お店までUターン。実はお店のヒトも慌てて後ろから騒いでいたらしい。代わりの試乗車は、何と社員さんの真っ赤なスポーツモデル、しかも改造ばりばり。このモデルはタコメーターもついているし、シートも改造して座高を下げているらしくとても乗りやすい。やっぱりタコメーター欲しいなあ、と思ったが、残念ながらこのスポーツモデルはATしかないのだ。なぜATでタコメーターが必要なんだ??スポーツモデルだったらMTが常識でしょう!!と言いたくなる程残念。一通り体験も済んでプリモB店に戻り値段交渉。とりあえずベーシックモデル+電動ミラー等のセット、あとオプション(タイヤ等)を付けて見積もりをお願いする。最初は18万引きで「どうでしょう?」と言われたのだが、これで本当に良いのかなあ…と思いうーん…と言っていると「ダメですか?予算はどのくらいですか?」と言われ、じゃあEL-900(エレクトーン、定価:税別118万円)位だと思っていたんだよな、と「120万くらい」と言うと「…うーん、じゃあカセットサービスします、これで4万引きで123万で!これで限界です、勘弁してください」と合計22万引き!今回値引き最高額!「どうです?」と言われ思わず「とても良いです^^」と正直に言ってしまった私はまだまだアマちゃんである。この時点でロゴにすごーく購入意欲が傾いた。帰りにはおみやげに私はFD収納箱を、ごとけはカセット収納箱を頂いておいとましたのだった。

しかし最後の値引きはすごかった。当時購入した「月刊自家用車」のロゴ値切り情報だって、16万だったら合格点、とあった。それが22万だ。初めて行ったお店なのにどうして?と思うだろうが、実はごとけのCIVICに目をつけ、ごとけが他ホンダ店のお得意さんということと、かなり”くるマニア”なおかげでセールス氏とごとけとの間でその手の話が弾んだ、という点が、かなり効いたようだ。ここでつかまえておかないと、ごとけのご用達店でお得意サマ値段で買われてしまうと思ったのかもしれない。持つべきものは、くるマニアな友である。しかしごとけに言わせると、私が値段を提示されても「うーん、うーん…」とはっきりしないところが、とても上手かったと言われた。「私良くわかりませーん、なんて言ったりして、聞いていておかしくて吹き出しそうだったよ」とのことだが、実のところ以前学んだことはすっかり忘れていて、本当にその時は判っていなかったの。。。
 

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