オルタードスケールの使える場面は?

これまで「モード」について、いまいち覚えたくなかった理由は、84通り+αのパターンを覚えるのが大変なだけではなくて、「じゃあこのスケール、どういう時にどのスケールを使えば良いの?」というのを突きとめるのがまた一苦労だからです。曲は必ず複数のコードの組み合わせで成り立っていますよね。そのコードの1つ1つが「どういう役割を持っているか」を瞬時にアナライズ(分析)して「こういう機能のコードだからこのスケール」というのを見分けなければならないんですよね。しかも「ロクリアン」みたいに、たまにしか使わないようなものまで全調覚える気にならない^^;この”アナライズ”ってのがまた一苦労。ものぐさな私が地道に取り組むのは無理というものです。
しかし!このオルタードスケール、かなり万能です。なんてったって、このスケールの構成は
ドミナントコードの1th,3th,7th+テンションb9th,#9th,#11th,b13th
なので、ドミナントコードを使う場面では必ず使えるというわけです。
ごくごく身近な例で言うと、
おじぎ
ご存知”おじぎ”のコードですね。もしこれでアドリブしようと思ったら、この赤枠で囲った部分は、オルタードスケールの音(G Altered)が使えるというわけです。ちなみに、上の場合だと"Altered"のほかに、"Mixsolydian","Harmonic Minor Perfect 5th Down"の3つが使えると言われています。どれを選ぶかは個人のセンス。
C Altered

また、Alteredに関しては上記のV度の場合だけではなく、II-V(ツー・ファイブ)でのVの部分など、ドミナントとして機能する場合全てに使えるということになります。上記の”おじぎ”の例だと、G7の部分が代理コードのDb7になると、上の3つのスケールのうち使えるスケールはAlteredだけ(Db Altered)。以下、てきとーに作った例です。ピンクの部分がAltered。ドミナントとして機能しているコード(と思うんだけど、自信ない^^;)です。青色はツー・ファイブ進行。
Alteredの例
#あ、さっそく発見!ドッペルドミナント(上記ではD7)の時だけはAltered使わないらしいです。失敬^^;
だから、「枯葉」なんてのは(著作権を考慮し、譜面は出しませんが)Dorian->Altered->Dorian->Altered->.....と延々Alteredでアドリブがかませる、ということですな。
 

モード(1):オルタードスケール”だけ”覚える!
  「モード」っていったい何物?
  そこで、オルタードスケール
    ちなみに、テンションはこうなります
  オルタードスケールの使える場面は?
    たとえば・・・



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