ブラスアンサンブルの”合いの手”をサポートで作ったぞ!

はじめてサポート演奏を作ろうと思ったのは、発表会でオルガン主体の曲を選んだ時に「オルガンだけじゃ地味だよなー、そうだ、ブラスセクションの合いの手をXGで流せば、ちょっとは派手になるかも!」と思いついてしまったからです。しかしここで問題が。
  1:自分のパートをMDRで流しながら、ELでブラスパートを録音することはできない!
  2:ELのリズムとXGのリズムは同期しない!
そこで、1:については他のシンセ鍵盤を使うこと、2:はあらかじめ自分のパートを簡易MIDI変換したデータを利用してサポートデータを作ることでカバーしました。頭カウントを作るのがポイントです。簡易変換データのエディットは結構苦労しましたが(最初からPCに録音した方が楽だった--;)、仕組みが勉強できたのは良かったのかな?この時の作業手順を下記に載せます。これは某サイトに自分のパート+ブラスサポート演奏をMIDI変換したものをアップした時に付属させた解説文から引用しています。今でも某サイトにあるのかなあ^^;
 

使用機材:YAMAHA ELECTONE EL-900(エレクトーン)
         SONY VAIO PCG-C1(ノートPC)
         ROLAND SCP-55(MIDIインターフェースPCカード)
         ROLAND JV-1000(シーケンサー付き76鍵シンセ)
         YAMAHA XG WORKS Ver.3(シーケンサー)
         YAMAHA SOFT SYNTHESIZER S-YXG50(ソフトXG音源)

XGカラオケをつくるまで:

(1)頭カウント用リズムをつくる(H.H4つとか)
(2)頭カウントから初めて、エレクトーンで演奏してMDRに録音
     (もっと気合いれて弾いとくんだった(--;)
(3)MDRの演奏データを簡易XG変換->できたMIDIファイルをPCにコピー
(4)XG WORKSでコピーしたMIDIを開く
      Track1=UPPER KEY.1
      Track2=LOWER KEY.1
      Track3=PEDAL KEY.1
      Track4=LEAD VOICE 1
      Track5=UPPER KEY.2
      Track6=LOWER KEY.2
      Track7=PEDAL KEY.2
      Track8=LEAD VOICE 2
      Track10=Drums
      Track13=Flute Voice(U.K)
      Track14=Flute Voice(L.K)
     TEMPO=156固定、小節無視(--;Volume0のパートも演奏データは入っています。
     この時点では音色は気にせず、歌が判ればOK。
(6)全トラック中の"PitchBend"パラメータを全て選択->削除(FSV鍵盤の威力(--;)
(7)このMIDIを聴きながら、カラオケ部(Brassの合いの手)をTrack11にリアルタイム録音

     +-----------+                        +------------+
     |  PCG-C1   | MIDI IN       MIDI OUT |   JV-1000  |
     | (XG WORKS)+------------------------+(Pre.EL-900)|
     +-----------+ (SCP-55)               +------------+

※正確に言うと今回は、一度PC->シンセのシーケンサーに演奏を録音してから、
  シンセ単体で演奏を聞きつつカラオケ部を録音して、再度カラオケ部のみ
  シンセ->PCに演奏データを流し込みました。ソフトシンセが音とびするので・・・
  鍵盤はここでの「シンセ」が「EL」でも機能的には大丈夫だと思います。

(8)しかしExp.ペダルを繋いでいないので抑揚のないデータになりました^^;
      所々にVolumeパラメータを埋めてごまかす。
      (Exp.パラメータを埋めていく気力が無かったのー。。)
(9)Track11(カラオケ部)ができたらTrack12にコピー(音色を重ねるため)
      本当はパート分離できたらよかったのですが。
(10)Track16にシステムエクスクルーシブデータ"GM ON""XG ON""EL ON"を入力
      値はEL-900のマニュアル後ろにも載っています。
(11)Track10(Drams)をTrack15にコピー、頭カウント部のみ残して後ろは削除。
(12)Track15の頭カウントの音符を、ELのパーカッションに合わせた音程に
      直す(エレクトーンでH.Hが鳴る位置に置き換える)
(13)Track1-8,10,13,14を削除
      (リズムはELから手動で鳴らしたかったので、Track10も消しました)
(14)カラオケ部Track11,12の音色をProgram Changeで設定する
(15)出来あがったMIDIファイルをFDにコピーしてELで実際弾いてみて、
      演奏とカラオケのVolumeバランスを整える

・・・XGカラオケのできあがり。

ちなみにこのサポート演奏と一緒に弾く時は、XGのボリュームをELのパネルで調整後、MIDIデータに入っている頭カウントに合わせてシンクロスタートする、というある種曲芸を盛り込んだ演奏となるのでした。
・・・おまけで、手引き部分を全てMIDIデータにする時の手順も載せておきます。注目する所は「EL内蔵のXG音源にも同時発音数に制限がある」所ですね。ELユーザーは「同時発音数」って滅多に気にしないですから。
 

上記(9)から枝分かれします。

(10')全Trackの音色をProgram Changeパラメータで再設定
(11')全Trackのボリューム配分をControl Change(Volume)パラメータ
       で再設定

・・・ここまででPCでは鳴ったのですが、EL−900で再生すると
同時発音数オーバーでまともになってくれません(T_T)
で、ダイエットを敢行しました!

(12')カラオケ部Track12を削除(元々Track11のコピーですから)
(13')EL上でも使っていなかったLEAD2(Track8)を全て削除
(13')Volume=0に設定されている部分(Track4,7中)の演奏データを全て削除
(14')これでも足りなかったので、EL上でクリック音として設定して
       いたU.K1(Track1),L.K1(Track2)をトラックごと泣く泣く削除
(15')再度、音色設定&ボリューム設定

・・・ここでやっと、EL−900でも鳴るようになりました。

ちなみに、簡易変換したデータ自体をPCのシーケンサで見てみると、簡易XG変換がいかに演奏に忠実に変換されているか(タッチetc.)、よく判る(バレる)と思います^^;;

サポートデータを作ってみたぞ!
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