アンサンブル練習用パート演奏データを作ったぞ!

さて2度目は、市販の譜面とシーケンスデータを利用して、アンサンブルしようという時でした。曲の構成もちょっと変えたのでシーケンスの組み替えも行い、音色も変えて、市販のFDに書き込み(他のFDには書き込めないようになっています)私が持ち帰ったのですが、その後相方から「家で練習しようとしたけど構成忘れちゃった、1回目の間奏何小節にしたっけ?」とメールが来たので、どうせならシーケンスに合わせて私のパートを録音して送ってあげれば良いのよね、と自分のパートをサポートデータにしようと思い立ったのでした。これなら簡易MIDI変換でOKなはず。と、ところが。
  1:市販のFDにはMDRで録音はできても簡易MIDI変換はできないようになっている!
  2:できたとしても市販FDはPCで読み書きできない(中身も見られない)!
・・・んなわけで、やっぱりPCシーケンサが必要になってしまったのでした。しかも、ELのリズムはPCに録音できないというのもポイントです。その時の体験談を、以下に載せますね。


使用機材:YAMAHA ELECTONE EL-900m(エレクトーン)
          SONY VAIO PCG-XR1G(ノートPC)
          ROLAND SCP-55(MIDIインターフェースPCカード)
          YAMAHA QY-20(リズム&音色内蔵シーケンサー)
          YAMAHA XG WORKS Ver.3(PCシーケンサー)
          YAMAHA SOFT SYNTHESIZER S-YXG50(ソフトXG音源)

パートデータをつくるまで:

(1)ELとPCとをMIDI接続する。
     +-----------+                       +------------+

     |  PCG-XR1G | MIDI IN      MIDI OUT |   EL-900m  |
     |(XG WORKS) +-----------------------+            |
     +-----------+ (SCP-55)              +------------+
(2)ELのMIDI画面2からMIDIフィルターのホリゾンタル情報をONにする
   (FSV鍵盤のPITCHBEND攻撃を封じることができます^^)
(3)ELのMIDI OUTチャンネルを確認する。
       (Default:U.K=1ch,L.K=2ch,P.K=3ch)
(3)XGワークスの「設定」画面の「同期」をMIDIにして、ELのOUT-chに対応するTrackを録音スタンバイ状態にする。
(4)ELのシーケンサをスタートさせて、演奏をPCに録音する。
(5)XGワークスの「設定」画面の「同期」をINTERNALに戻して、録音状態を確認する。・・・ここで、リズムが何1つ録音されていないことに気づく!
(6)手でドラムパターンを打ち込む・・・のは面倒なので、QY20のプリセットリズムの中から適当なパターンを選ぶ。
(7)PCとQY-20をMIDI接続する。
     +-----------+                       +------------+

     |  PCG-XR1G | MIDI IN      MIDI OUT |    QY-20   |
     |(XG WORKS) +-----------------------+            |
     +-----------+ (SCP-55)              +------------+

(8)XGワークスの「設定」画面の「同期」をMIDIにして、ELの10chを録音スタンバイ状態にする。
(9)QY-20のリズムをスタートさせて、PCのデータを聞きながら適当にリズムパターンを変えながら録音する。
(10)XGワークスの「設定」画面の「同期」をINTERNALに戻して、録音状態を確認する。
(11)頭1小節のリズム部分を消去して、カウントを入れる。この程度ならPCのスコアエディタですぐ書けます。
(12)マスタートラックにtempoを、Track17にProgram Change,Volume情報を設定。
(13)録音時なぜかPCが一瞬止まったらしく、終わり部分演奏が半拍遅れて録音されていたので、その部分を手で地道に直す(T_T)
(14)MIDIファイルで保存してできあがり。


市販のFDではなく1から空FDを使えば、簡易MIDI変換で済んだ話なんですけれどね。でもSEQデータがPCに録音できないというのは以外でした、マニュアル見てもリズム出力には対応していないみたいでした。同期してくれるんだから演奏データだって送信できても良いと思うんだけどな。あと、XGワークスって休符は自分で入れるのではなくソフトが勝手に配分してしまうみたいで、休符をずらすには音符をいったん削除しなければならなかったのが、面倒でした(--;



サポートデータを作ってみたぞ!
  ブラスアンサンブルの”合いの手”をサポートで作ったぞ!
  アンサンブル練習用パート演奏データを作ったぞ!
    ELとパソコンとのつなげ方
    超私的なMIDIシーケンサ(Windows)レビュー


「い〜えるTips!」メインページへ

ホームページへもどる